花粉噴出

uty

2024年07月10日 11:59

今年はブラックサポテの人工受粉を夜にしています。
今までは夕方に人工受粉を行っていましたが、花びらが少し変色しているものが多いためです。

バックが暗闇の中でライトで照らしての人工受粉をしていて気づいたのですが、花を触ると先端から粉が吹き出すものがありました。


マウスを写真の上に移動すると動きます。


下の写真ではほとんど分かりませんが、ブラックサポテは花びらの内側に雄しべらしき小さな突起がぐるっと付いています。(ちょょうど「木のメモ帳」というサイトの「カキノキの仲間たち 目にするカキ類のさまざまな表情」にある「渋柿の雌花 2」という写真の"仮雄しべ"より貧弱な雄しべが花びらの内側にあります。)




その突起は小さく葯らしきものも全く認められないので、花粉はほとんど出ないのだろうと考え、人工受粉として花の小さな開口部から筆を突っ込んでグリグリ掻き回していましたが、必要なかったのかもしれません。

尚、花粉の噴出が認められるのはバーニッカーという品種のみで、スパーブという品種と実生では花粉の噴出は見られませんでした。

ブラックサポテには一本では結実しない品種もあり、 その上日本で売られているブラックサポテは品種がはっきりしないものが多いので、バーニッカーは売っているのを見かけたら買っておいて損は無い品種ですね。

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